【最終394位】眼鏡イーユイスタン【最終レート2004】

 

 

皆さん初めまして、鍋焼きうどん(TNリオン)です。s5お疲れさまでした。

7世代以来の復帰勢なのですが、第9世代ではレート2000を目標に本気で取り組むのは初めてで、無事達成できた証として今回初めて筆を執らせて頂くことにしました。何分不慣れなもので、お見苦しい内容となってしまっているかもしれませんが、どうか寛大な心で許して頂ければなと思います。

 

 

 

 

【並び】

 

id:WVS2J1でレンタルパーティを公開してるので、気が向いたら使ってみてください

 

【構築紹介】

 

0.この構築に至った経緯について

 まず今作の相棒と定めたテツノブジンは絶対確定。私がサイクルパを得手としているためにステロを撒きたいので、ステロを撒きつつその後もサイクルに参加できるポケモンとしてディンルーを採用。前期別の型のブジンを使っていたところ、サーフゴーやモロバレル、アマガドオーにテラスでタイプを変えたキョジオーンなど受けポケが非常に厳しかったので、この辺を纏めて焼き滅ぼすためにメガネイーユイ、ここまではすんなり決まりました。

 問題は残りの3枠で、当初はよりキョジオーンに厚く、有利対面で身代わりを貼れば全抜きも狙える身代わり悪巧みシャドボラッシュの残飯飛行サーフゴーと、胞子受けの草タイプやサーフゴーを誘い出して下からリフストでイーユイを無償降臨、オバヒ安定の盤面を作って誰か一匹を持っていける盤面を作り出せるモロバレル、そしてパオジアンやイーユイに受け出せ、ドクガもアクジェで牽制できるチョッキマリルリを採用していましたが、ツツミとカイリューが余りに重く、またシーズン中盤から電気テラスパオジアンが徐々にシェアを伸ばし受け出したマリルリがぶっ飛ばされる事件が多発したために、マリルリとサフゴを解雇しツツミへの絶対的な解答としてチョッキセグ、飛行テラスカイリューへの解答兼ゴツメでパオのタスキを削れるアーマーガアを採用しました。

 しかし結局電気テラスパオジアン重すぎ問題は余り解決出来ておらず、また素の状態で炎を半減で受けられるのがイーユイしかいないためにドクガイーユイが激烈に重くなるという新たな問題が表出しました。特にディンルーで受けられない火力を持ったイーユイが非常に厳しく、自分も使ってるくせに眼鏡イーユイで3タテされることまである始末。しかしバレルやアマガで下から下がって無理やりイーユイを押し付け、一気に相手サイクルを崩壊させるというのがとても私のプレイスタイルに合っていたのでコンセプトは変えたくない気持ちがあり、結局ディンルーとアーマーガアのテラスタイプを変更して気持ち炎に強く出れるようにしたのみにとどめ、最終日までこの並び自体を変えることはありませんでした。後述する選出・プレイング面である程度カバーできる方策を最終日三日前くらいに思いつけたことが非常に大きかったと思います。

 

画像

1.テツノブジン@ブーストエナジー

ラスタル:ゴースト、性格:ようき

努力値:H149-A182(252)-B112(4)-C×-D80-S184(252)

技構成:インファイト/はたきおとす/かげうち/つるぎのまい

 

 

 相棒枠(−10点)。最速にするとエナジー込みで最速スカガブの上を取れるので最速になってます。

 このポケモンの最も素晴らしいところはカッコいいところ……というのは冗談で、なんと耐久無振りでも特化カイリューのテラスハチマキ神速をギリギリ確定耐えになるんですよね。なので神速で拘ったカイリューとラス一対面になった時、テラスがなくてもマルスケさえ削れていれば勝つことができます。

 データベース上では採用率圏外の剣舞が意表の一手になることが多いように感じました。ブーエナブジンといえばみちづれやアンコールをまず警戒されるため、相手に隙が生じることが結構あったんですよね。そのタイミングで積めると3タテも狙えます。

 テラスタルはゴースト。これはカイリューの神速を無効に出来るのも当然大きいですが、それ以上に1剣舞+テラスタルかげうちでB特化ハバカミを確定で飛ばせたり、ステロ込みでフェアリー等にテラスして弱点を消してきた無振りハバカミを剣舞なしでも75%で飛ばせたりすることが強かったです。

 メインウェポンは当然のインファイト。一度舞えれば無振りドクガが半減でも確定一発、仮にHぶっぱでもステロ込みで確定となります。

 ラストのはたきはほぼサーフゴーピンポイントです。2↑はたきはHBサーフゴーもステロ込みなら中乱数で飛ばせます。

この枠は最初はカイリュー意識のソウルクラッシュだったんですが、あまりカイリュー自体が選出されなかった上に、出てくるカイリューはみんなテラス切ってきて結局剣舞クラッシュで落とせないので、それよりバレルに釣られて出てくるサフゴを意識したほうが良いと判断してこちらを優先しました。

 

 実はこの子は一周回って戻ってきた型で、シーズン中盤は陽気パオのつらら+礫を高乱耐えまでBに振ったCSブーエナブジンを使ってました。電気テラス10万でラッシャやアマガを飛ばしたり、サフゴを釣ってムンフォ+テラス10万×2で倒したり出来る型で、ちょうどサフゴの電磁波型が増え始めたときだったので無償でサフゴを倒せたりもしてましたが……ブーエナハバカミが重くなりすぎたこと、何より選出率がダントツのドン底だったので型を戻しました。それでも選出率は圧倒的最下位でしたが、シーズン最終盤にその様相が一変しました。詳しくは後述致します。

 

 

2.イーユイ@こだわりメガネ

ラスタル:ほのお、性格:おくびょう

努力値:H131(4)-A×-B100-C187(252)-D140-S167(252)

技構成:オーバーヒート/だいもんじ/かえんほうしゃ/あくのはどう

 

 

 選出率第一位にして構築の核。半減だろうとハピナスだろうと真正面から捻じ伏せる狂ったポケモンです。コノヨザルやミミッキュを抜きたかったのと、意外とS甘えてるドクガが多くて上取れることが多々あったので最初から最後まで臆病最速でした。これで十分火力足りてましたし。

 全341試合のうちの7割以上はこの子にテラスを切ってるんじゃないかってくらいの選出率でした。テラスを切ればなんと文字にH244カイリューマルスケ込みで受け出しできないレベル。水テラスハピナス以外の受けループも一匹で崩壊させてくれたりもしました。

 最大威力のテラスオバヒの火力たるやまさに異次元で、その一端を羅列すると

H244チョッキセグレイブ:230 ~ 272 (104.1 ~ 123.1%) 確定1発

無振りドクガ:141 ~ 167 (91.0 ~ 107.8%) 乱数1発 : 50%

H252水テラスハッサム:182 ~ 215 (102.9 ~ 121.5%) 確定1発

H244水テラスサーフゴー:188 ~ 218 (97.5 ~ 113.0%) 乱数1発 : 81.25%

H252ラウドボーン:192 ~ 227 (91.0 ~ 107.6%) 乱数1発 : 50%

H252ヘイラッシャ:214 ~ 252 (83.3 ~ 98.1%) 確定2発

H252キョジオーン:167 ~ 197 (80.7 ~ 95.2%) 確定2発

H252ディンルー:274 ~ 324 (105.0 ~ 124.2%) 確定1発

 

いかがでしょうか?因みにハピナスでさえも、HDに相当振らないとテラス大文字で確定2発になってしまいます。半減でさえも受からない超高火力で一瞬にして相手のサイクルを崩壊させる感覚は、一度味わってしまうと中々他の軸に移れなくなってしまいそうです。

 これは余談なのですが、うちのイーユイは本当に自覚がなく、最終日前日までオバヒをエッジかドロポンと勘違いしてるんじゃないかレベルで外しまくっていました。実力で負けるなら仕方ないんですが、技外しでの負けは中々精神に来るものがありまして、それが何試合も続いたので私の精神をも崩壊させてました。でも最終日はその分の終息がついに来たのか、全体的に私に流れ的なものが向いてた気がするので全部許しちゃいました。試合数をこなせば収束するって本当なんだなぁと実感できましたね。

 

 

画像

3.ディンルー@オボンのみ

ラスタル:みず、性格:しんちょう

努力値:H232(12)-A131(4)-B170(196)-C×-D145(252)-S71(44)

技構成:じしん/カタストロフィ/ステルスロック/ちょうはつ

 

 ステロ役兼、炎受け枠。最初は地面テラスで無振りハバカミをワンパンしようとしてましたが、どいつもこいつも耐久振りで結局耐えられたので水にしました。無振りカイナ抜きまでSを上げ、特防はイーユイやドクガを受けてもらう関係上ぶっぱ、4の倍数になるようHに振って余りBって感じです。もとのHが高すぎるため、HよりはBやDに振ったほうが結果として硬くなるかなと思いこうやって振ってます。実際もっと効率良い振り方があるかもしれません()

 挑発の枠を吹き飛ばしにしたほうがいいのかな……とずっと思ってましたが変えないまま。せっかくS振ってるわけですし、イーユイセグにステロがぶっ刺さるのでミラーやカバルドンのステロを阻害できる挑発は実際重宝しました。

 電気テラス重すぎ問題と炎受かんない問題を解決するカギとなったのがこの子で、選出率は右肩上がりでした。詳しくは後述します。

 

 

4.セグレイブ@とつげきチョッキ

ラスタル:じめん、性格:いじっぱり

努力値:H221(244)-A216(252)-B112-C×-D108(12)-S107

技構成:きょけんとつげき/つららばり/じしん/こおりのつぶて

 

 絶対的ツツミ対策、そしてドクガ受けその2。ツツミが見えたら確定選出みたいな勢いで出してました。ツツミを巨剣+礫で落とせる可能性を少しでも上げるためにA特化。環境への理解、そしてプレイングが煮詰まってきたシーズン終盤に一気に選出率を上げた子です。体力満タンなら陽気パオジアンの珠聖剣まで確定耐えしてくれる安心感、安易な受け出しを許さない火力と竜氷地面の範囲が素晴らしかったですね。テラスを別のポケモンに切らせたあとならカイリューやサフゴに勝てるのも最高でした。

 単純にパワーが高すぎて強いポケモンなのであまり書くことはないです。

 

5.アーマーガア@ゴツゴツメット

ラスタル:ほのお、性格:わんぱく

努力値:H205(252)-A108(4)-B172(252)-C×-D105-S87

技構成:アイアンヘッド/とんぼがえり/ちょうはつ/はねやすめ

 

 ミミッキュやハバタクカミ、飛行テラスカイリューへの解答、兼パオジアン受け……だった子です。電気パオジアンの流行、及びパオジアンへの対策が自分の中で確立されてからは選出率が下がりました。

 ミラーアーマーでメガネじゃないハバタクカミのマジフレを受けきれるのがとても偉かったです。ボディプレスでなくアイアンヘッドの採用なのも、ハバタクカミを重く見てのこと。炎テラスでさらにそれを盤石にしてます。あまえるも効きませんし。

 S67が絶妙で、チオンジェン相手に下から蜻蛉出来るのがかなりありがたかったです。また、浮いてる挑発持ちなのでヘイラッシャにも強く出れました。

 

 

6.モロバレル@だっしゅつパック

ラスタル:あく、性格:ずぶとい

努力値:H220(244)-A×-B121(156)-C105-D114(108)-S50

技構成:リーフストーム/イカサマ/キノコのほうし/こうごうせい

 

 

 サフゴ釣りの餌。今環境は強い胞子受けが猫・バレル・塩・ガッサ・サフゴ・コノヨ・チオンくらいしかおらず、そのうち猫とガッサはそもそもバレルに不利(変幻自在やテラスタルを考えるとその限りではないので、この二体と対面したら胞子から入っていた)であることを考えると受け出されるのはほぼこの5体に限られるので、そこにリフストを打ち込みつつイーユイ降臨で数的有利を実質確定させる……という動きが非常に強かったです。パオジアンがいない相手にはほぼ初手バレルから入ってたんじゃないかなってレベルで信頼してました。たとえ初手からサフゴが出てきてもリフストで後続に負担をかけないように下がれる上に再生力でラッシュ分くらいはほぼ帳消しにできるため、何回もサイクルに参加できるのが強かったです。

 テラスタルは悪。これはエスパーを無効にしつつゴーストも受けられるようになり、イカサマの火力も上がるというのが採用理由です。タイプ一致イカサマなら、テラスしてないサフゴの身代わりを割れたり意地HAセグをきょけんの反動込みで確1で持って行けたりするんですよね。

 調整は某徹底的な攻略サイトに投稿されていたものを丸パクリしました。細かい調整とか苦手なんですよね……()

 実はこの子も自覚が終わってて、リフスト外しまくってました。本来ならイーユイが着地できてたはずだったのに……とよく恨み言を画面にぶつけてましたね。

 

 

【選出及びプレイングについて】

 ・シーズン序中盤

 ひたすらにイーユイを叩きつけてました。基本選出はバレルイーユイアマガで、相手にツツミが見えたらアマガかバレルをセグに変える、みたいな感じで、ほぼほぼ選出が固定化されていました。実はイーユイは炎テラスタルすれば一致テラスタルやアイテム補正の無いパオジアンから何が飛んできても一撃に限り耐えられるので、初手イーユイをパオに合わせてからの即アマガ引きで聖剣を受けてタスキをゴツメで割り、有効打の無いパオジアンが炎に引くのに合わせてこちらも蜻蛉……といった立ち回りで、良い感じに戦えていたのですが、電気テラスパオジアンが増えたことによってこの選出が崩壊。序盤から安定して3桁前半をキープし続けられていたレートも低迷し、一時は3000位台にまで落ち込んでしまいました。

 

・シーズン終盤

 アマガのテラスを竜から炎へ、ディンルーのテラスを地面から水に変更。また、電気パオジアンやツツミパオジアン両採用といった、これまで為す術無く敗れてきた相手への対応策をついに編み出したことで見違えたように勝率が安定。9連勝で一気に3桁まで舞い戻りました。

 それ即ち、

①初手ディンルーをパオジアンに合わせて水テラスでつららおとしを受け、地震で削る(無振りパオジアンが87.5%の乱数二発)

②さすがにまだ電気テラバーストでは落ちないので堪らずパオジアン交代、そこでステロを撒ける

……たったこれだけ?と思われるかもしれませんが、これだけです。しかし、これが非常に大きくて、まず水テラスディンルーからおそらく地震が飛んでくるであろうタイミングで引けるポケモンって意外と少ないんですよね。6匹しかいないパーティの中で、胞子を受けられるやつを選出したい、でもどう見ても炎刺さってる、となると、引いてくる相手を見た時点で、もしくは引くに引けず突っ張ってきた時点で、ラス一まで大体想像がつきます。これが大きいんですね。

 また、選出の方向性自体も大きく変わりました。パオジアン入りに対してはイーユイではなくブジンをエースにするプランを確立できたのです。

これまでのようにイーユイを虎の子のテラスエースとして大事に後攻着地させるのではなく、ディンルーにテラスを切って回しつつキョジオーンやサフゴなど、ブジンで厳しい相手を強引にあくのはどうで崩していって全員をブジンの圏内に入れたり、ディンルーセグブジンみたいな選出で対面的に立ち回ったりと、テラスをエースでなく場づくり兼クッションに切るという発想を得たことで選出に幅が生まれたのが自分の成長を感じられて良かったですね。ブジンの選出率も大きく上がり、相棒として恥じない活躍をしてくれたと思います。

 対受けループに対してもバレル先発裏イーユイアマガの固定選出で安定して勝てました。どくびしをバレル対面で撒かれてもアマガを経由すれば解除できますし、ハピナスもラッキーも眼鏡イーユイのゴリ押しが通りました。まぁ大文字の機嫌次第では惨敗することもあったのはご愛嬌。

 ……という変遷なので、このパーティは「相手を見て選出を決める」という形になる以上、固定選出というものがほぼ存在しません。それこそ対受けループくらいですね。

 強いて言うなら、「パオジアンを見たら初手ディンルー」「ツツミを見たら裏にセグを置く」「相手のパーティが全体的に遅めならイーユイをエースに、バレルorアマガのどっちかないし両方と組ませる」「イーユイかブジンのどちらかは必ず選出する、そうしないと選出自体が弱すぎてジリ貧になりやすい」は常に意識してました。でも本当にそれくらいですね。ひたすらに練度が求められると言えるでしょう。私にはそれが足りなかったので2000どまりでしたが、2100も狙えるくらい強いパーティになったと思います。

 

 

 

【後書き】

 

画像

 

 ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。この構築は「二匹で回してエースの一環を作る」という私が最も得意とする戦術を綺麗に落とし込めたと自分では思っていて、かなり手応えを感じていたので、こうして結果に繋がったことが本当に嬉しかったです。4月頑張りすぎた(当社比)ので少しお休みしようかと思っていますが、充電期間が終わればまたレート2000を目指してやろうという気持ちでいます。また達成しましたらこうして構築記事という形で記録を残そうと思いますので、ご愛顧の程よろしくお願いいたします。それでは失礼いたします。

 

 何かあればtwitterアカウント@Albat_rion、または@royal_UDONまでお願いします